幸福は家庭から

 近年、道徳や倫理の衰退が及ぼす影響が顕著になり、青少年の犯罪増加、社会面では政官界の腐敗にとどまらず、教育者までもが道をふみはずすようなわが国の現状です。そこには、様々な原因が考えられますが、私たちは「家庭の崩壊」が最も深刻な病根であると考えています。以前、米国、中国、韓国、トルコ、日本の若者を対象に行われた意識調査によれば、日本の若者は「非行の許容度」で他国を大きく引き離し、「道義大国の乱れ」が他国よりきわめて高いという結果がでました。
 人間の精神的成長は、学校の先生や塾の講師以前に、両親を中心とした健全な家庭環境を通じてなされ、愛、善悪の基準等大切な心の糧を受け継いでいきます。家庭の中に、父母の愛、夫婦の愛、兄弟姉妹の愛、子女の愛、この四大愛が幸福な家庭、社会、国家を形成していくことができるのです。誰もが良心では、家庭が最も大事であると知りながらも、家庭の中に不和が生じ、信頼が薄らいでいき、葛藤を生じさせていく、自分のアイデンティティも失われていく、これこそが認めたくない思いを抱きながらも不幸なのではないでしょうか。経済的に豊かであり、社会的地位があり、知性に満ち溢れていたとしても、そこに愛がなければ幸福でしょうか。宇宙森羅万象に法則、原理原則があるように、実は、「愛」にも法則があり、「幸福」になるための原理原則があるのです。


◆日本では様々な本が出版され、家族の存在価値について問いかけています

家族という病下重 暁子

        (しもじゅう あきこ)2015.3出版
内容紹介

 家族ほどしんどいものはない。これまで神聖化されてきた「家族」を斬る!
 日本人の多くが「一家団欒」という呪縛にとらわれているが、「家族」はそれほどすばらしいものなのか? 実際には、家族がらみの事件やトラブルは挙げればキリがない。それなのになぜ日本で「家族」は美化されるのか。
一方でもっとも近い存在でありながら、じつは一番理解していなかったことを、家族が他界してから気づく人も多い

 50万部超のベストセラーであり、「親や家族の期待は子供をスポイルしている」「配偶者は他人」などと家族の価値を否定し、自立した個人の重要性を強調し、家族の実態を克明にえぐりつつ「家族とは何か」を提起する一冊

 

 

家族という名のクスリ金 美齢

           (きん びれい)2016.3出版
内容紹介

  左記の著者につづき、80万部のベストセラーおひとりさまの老後の著者・上野千鶴子氏は、「ひとり暮らしは、さみしいだろうか?」「ようこそ、シングルライフへ」などと綴る。

 これらの言説に対して下重暁子さん、上野千鶴子さん、あなたたちの「歪んだ家族論」に私は反論させてもらいます!!〉と声を上げたのは、本書の著者・金美齢氏だ。金氏は、「メディアや学界などで仕事をしている関係から公的な立場を与えられた彼女たちが、ちゃんと結婚をし、子供をなし、家族という共同体を営み、社会を支えている人たちの生き方を批判する。これを傲岸不遜と言わずして、なんと言おう」と憤る。
おひとりさまの貴方を看取るのは誰?」と問う著者が改めて説く「家族の価値」



◆家庭は愛の学校

家庭は四大愛で完成


幸福になる愛の法則


身体を愛し、心を愛し、ご先祖様を愛する